Alien Destruction sequence



Danger.
Emergency destruct system is now activated.
This ship will detonate in T minus 10 minutes.
The option to override automatic detonation expires in T minus 5 minutes.


The option to override automatic detonation expires in T minus 3 minutes.

The option to override automatic detonation expires in T minus 1 minute.

29, 28, 27, 26, 25, 24, 23, 22, 21, 20 seconds.
19, 18, 17, 16, 15, 14, 13, 12, 11, 10 seconds.
9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1.


"COME ON!!"

The option to override detonation procedure has now expired.

"Mother!? I've turned the cooling unit back on!! Mother!!"

This ship will automatically destruct in T minus 5 minutes.

"YOU BITCH!!!"

This ship will automatically destruct in T minus 1 minute.

T minus 30 seconds.
29, 28, 27, 26, 25, 24, 23, 22, 21, 20 seconds.
19, 18, 17, 16, 15, 14, 13, 12, 11, 10 seconds.
9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1




先日何気なくニコニコ動画とYouTubeで懐かしのハリウッド映画シーン漁りをしていたら、偶然このような個人製作の動画を見つけた。リドリー・スコット監督作品「エイリアン」のクライマックス、宇宙貨物船ノストロモ号の自爆プロセスシークエンスの音声に自作のインターフェイス画面を組み合わせた秀逸なファン作品だ。

エイリアンは何度も観返しているほど大好きな映画で、特にこの秀逸な自爆シークエンスは何度観ても飽きない。無骨な船内の暗闇を回転灯が切り裂く中、鬼気迫るシガニー・ウィーバー。作中冒頭から言い知れぬ不気味さを漂わせていた冷徹な宇宙船が、いよいよ主人公に牙を剥く…この一度聞いたら忘れられない気味の悪い唯一無二のアラート音にはその邪悪な本性が余すところなく濃縮されているというべきか。
このエイリアンという作品における恐怖要素の本質は、出自不明の地球外生命体よりも、むしろこの宇宙船にあると思う。異形の怪物はあくまでもその恐るべき本質を暴き出したトリガーでしかないのだ(よくよく考えてみるとエイリアン・ビッグチャップ単体には戦闘能力では膂力と酸性体液しか強みがなく、特殊兵器や超能力を駆使する他SF作品の地球外生命体に比べて実は驚異度はさほど高くない点に注目)。SFというジャンルには似つかわしくない暗く閉塞感漂う船内造形はまさに零落した工場を彷彿とさせるし、劣悪な作業に従事していた船員達が決して厚遇されていたわけではないこと、この作品が作られた当時の時代背景(日米貿易摩擦)を考えると、真に「Alien」と呼ぶべきものは果たして…船員の中に紛れ込んでいたアレの存在こそがその裏付けとも取れる(なおさらに付け加えると、ノストロモ号の所有会社は日系企業という裏設定が存在する)。
まあこれはあくまで個人的な見解でしかないのだけれども。



DANGER
EMERGENCY DESTRUCTION SYSTEM
ON ACTIVATION SHIP WILL DETONATE IN T MINUS 10 MINUTES

FAILSAFE WARNING
CUT OFF SYSTEM WILL NOT OPERATE AFTER T MINUS 5 MINUTES

SCUTTLE PROCEDURE

PUNCH NUCLEAR BOLT CODE No 1. Verify BOLT CLAMP release.
Perform INSERTION of BOLT No 1 to HOLD No1. Remove NUCLEAR HEAD.
Activate PUSH BUTTON SWITCH. Replace NUCLEAR HEAD. Verify SECURED.
Verify DETONATION ACTIVATED. Repeat for HOLDS 2, 3 & 4.
Prenez le NUCLEAR BOLT No 1. Vérifiez CRAMPON DE LACHEMENT.
Exécutez INSERTION/BOULON No 1 a la cale No 1.
Vérifiez SÉCURITÉ du SOMMET NUCLEAR.
Vérifiez SÉCURITÉ du SOMMET NUCLEAR.Vérifiez la DETONATION ACTIVE.

「危険
緊急破壊システム
起動した船は10分後に爆発します

フェイルセーフ警告
停止装置は5分後に機能しなくなります

船体破壊手順
起動管1番用のボルトロック解除コードを入力する。ボルトのロックが解放されていることを確認する。
1番ボルトを1番管に挿入する。起動管の蓋を開く。
押しボタンスイッチを作動させる。起動管の蓋を戻す。安全を確認する。
爆破装置が起動されたことを確認する。2、3、4番管も同様に操作する。」

とりわけ印象的な自爆装置の操作手順パネル。こちらのファンサイトを参考に(拙いながらも)書き起こしてみた。直訳すると意味不明の単語の羅列になってしまうのでどうしても意訳気味になってしまう…英語と日本語の違いを改めて痛感させられた…
大きい解像度の画像は画像検索すると大量に出てくる(「SCUTTLE PROCEDURE(直訳:沈没させる手順)」と打ち込んだらこの画像だらけになってなんだか笑えた、ちょっとしたパワーワードである)。

両端と中央の3か所に小さく描かれている手のマークは静電気注意警告。そりゃパチッと一発で船を破壊する手段喪失したら洒落にならないから当然だけれども、エイリアンに追われている最中にそんなことを一々気にしていられるかっていう。
右側の文章はフランス語で書かれた爆破手順解説。日本の感覚からすると不可思議だが、実は国際関係機関ではフランス語はむしろ英語より重きを置かれているため自然ではある…のだが、仏語はさっぱりな私ですら一見して破綻しているのが分かる。しかもリプリー、解除しようとした際になぜかこちらの文章を参照している。この辺りは製作時のゴタゴタが影響しているのだろう(フランス語に堪能なスタッフが不在、そして無いと不自然な爆破解除手順が表記されていないことに気づいて、撮影時に急遽右側の方をそれに見立てたような印象だ。どのみち撮影当時の想定解像度では何が書いてあるのか観客には全く分からないのだし)。

エイリアン (映画) - Wikipedia

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